本日、当院にご来院頂いた患者様は、他院で二重切開をして「幅が広すぎるため修正したい」というご相談の患者様でした。
実は、こういったご相談が月に数件あります。
当院だけでも、このようなご相談が、月に数件あるということは、こういった失敗例は以外に少なくはないのだと思います。
広く作った二重切開の幅は元に戻せない
二重切開で広く作りすぎてしまった二重は原則狭くすることは難しいといえます。
行うとするなら、狭いラインで切開を行い、広い切開ラインの癒着をはがします。
再度癒着が起きないように、癒着をはがしたライン上に、上腕などから採取した真皮脂肪を移植します。成功率は30パーセントに満たない手術ですので、原則お勧めしておりません。
今回、ご来院の患者様も、広く作成した二重に凄く後悔していた為、カウンセリングで修正は難しいとの説明を聞くと、泣き出してしまいました。このように、二重切開法で広く作りすぎてしまった場合、修正が難しく患者様にとっても一生の後悔になるため、感情を抑えられない方もいらっしゃいます。このような状況を見ている我々も辛いです。
二重切開の失敗原因
二重切開の失敗例の一つに、幅を広く作りすぎてしまうというケースがございますが、これは技術的な失敗ではありません。
なぜこのような失敗例が多いのかを、当院なりの見解で述べさせて頂きます。
これは、患者様のイメージと医学的な二重のギャップによるものだと考えられます。
患者様の感覚としては、「幅が広い=目が大きい」というイメージを持たれている患者様が非常に多いといえます。これがすべて間違いではないのですが、本来の二重の目的は、二重にすることで目の開きが良くなり、黒目がパッチリ見えることにあります。その上で、どの程度の幅の広さが適切なのかを見極めていく必要があります。つまり、適切な幅をシュミレーションして患者様に提案出来るというのも医師の技量の1つであります。
幅だけにこだわりすぎると、むしろ黒目が見えにくくなり、眠そうな二重になってしまいます。良くあるケースとしては、アイプチで広い幅を作成して、そこにメイクをして目を大きく見せている患者様です。患者様の依頼としては、アイプチの幅で二重幅を希望されるのですが、あくまでアイプチの二重幅はメイクをした際に生えるものであり、メイク無しでは不自然であることも少なくありません。スッピンで多少眠たそうな二重でも、メイクをすればむしろ目が大きく見えたりするのです。
しかし、冷静に考えて頂きたいのは、メイクをした時は良くても、スッピンに戻った時の目が不自然であるということは、一生その目で生活していかなければならないということです。医師としては決してお勧めできることではございません。
患者様の希望を、言われる通りにすべて行っていては、このような失敗が一定の確率で発生します。
医師の方も、広い幅で作成したいという患者様の希望が多いため、いつしか感覚が麻痺してしまっているのではないかと思います。
当院では、このような事が起きないように、カウンセリングでは二重の仕組みから詳しくご説明し、患者様に正しい知識をもって頂くことが、非常に大事であると考えております。
患者様へ正しい情報を
最終的に二重の幅は患者様に決めて頂きますが、イメージだけで行うのと、正しい知識を持った上で行うのは全然違います。更に、それでも広い不自然な幅を希望される患者様には、仮止めというものを行います。仮止めとは希望の二重の幅に埋没法の糸を1点だけ固定し、実際に二重を確認して頂きます。確認後、本当に問題ないのであれば手術を行います。このように、カウンセリングの説明に加え、仮止めなどの対策を行うことにより、広く作りすぎてしまって後悔する事がないように行っております。
ネットの口コミなどを見ていて、切開法は失敗の可能性があるから恐いという患者様の声も良く耳にします。
しかし、世間で起きている切開法の失敗例はいくつかのパターンに限定されております。
すべて理由があるのです。
患者様に正しい情報を伝え、正しい術式を用いて行うことにより、切開法の手術は安全に行えて、非常に満足度の高い手術なのではないかと思います。
この記事で解説した二重手術「切開法」の施術について詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【当院の二重切開法のをより詳しく知りたい方へ】
より詳しい解説を当院運営サイトでも行っております。以下をご覧ください。
『美容整形で失敗しないための秘訣(水の森美容クリニック運営サイト)』