今回のコラムでは、私が日頃から考えている、人のおかれている立場における責任という事に付いて述べてみようと思います。
人間が社会で生きていくに当たっては、その人それぞれの立場における責任ある行動や考え方が出来なければいけないと思います。
分かりやすく伝える為に、幾つかの例を挙げてみます。
今、話題の石川 遼についてです。
テレビなどで、みていても10代とは思えない発言や立派な振る舞いですね。
注目されはじめた時は、まだ「ハニカミ王子」などと言われ、あどけなさがあったにも関わらず、今はそのような面影は感じられません。
やはり、彼は世間から注目を浴びて表舞台にたっているという事に対しての責任という事をしっかり自覚している中であれだけの成長を成し遂げられたのでしょう。
それゆえに世間からも認められるのだと思います。
決してゴルフがうまいからだけで、今の地位を築いている訳ではないと思います。
それに、対比していたのが亀田親子と言えます。
以前の、彼らの行動や発言はとても、自分のおかれている立場を理解しているとは、到底言い難いものでした。
それゆえに、世間からの批判を強く浴びたのだと思います。
ところが、こないだの内藤大助との世界戦におけるコメントなどをみていると、親子ともども非常に立派な発言や行動に変わってきた様に感じました。世間からのバッシングにより、大変苦労したのだと思います。
反省し、自分達のおかれている立場で、どのような立ち振る舞いをしなくてはいけないかに気付いたのではないでしょうか?
ただ、ボクシングが強いだけでは駄目なのです。
自分の立場における責任というものを自覚出来た、亀田親子は、今後実力が伴えば国民的ヒーローへの道が開けるかもしれませんね。
私も日頃から周りの人に、自分のおかれている立場における行動や発言というものをよく伝えています。
人より成功して、良い思いをするという事は、その影で何倍も苦労を背負う必要があるのだと。
決して、それによって楽が出来たり、得だけをするという発想は捨てなくてはいけないと。
人より高いお給料をもらっている人。
部下を持ち人の上にたっている人。
周りから注目を浴びている人。
これらの人は、周りの人よりも良い思いが出来る事に甘んじては決していけないのです。
その分何倍も悩み、苦労をするという責任を自覚出来なくてはいけないと思うのです。
私の周りでも、会社の社長やそれなりの地位に付いている方がたくさんいましたが、発言や行動にそのような自覚がないと思える方は皆、衰退していきました。
責任という事を自覚出来る人だからこそ、更なる上に行けるのか、あるいはその地位が責任ある行動や発言を身につけさせるのかは分かりませんが、どちらかではなくてはいけないと心底思います。
私自身も、スタッフに対する責任、患者様に対する責任、社会に対する責任、自分に関わる人に対する責任というものに対し、常日頃より重く受けとめ、行動して行きたいと思っています。
最後に、女性の美についても同じ事がいえるのではないかと思います。
綺麗である事の責任ですね。
ただ綺麗なだけでは駄目でしょう。
綺麗な分だけ周りからの嫉妬や妬みも受け易くなります。
綺麗であるという立場における、行動や発言などを自覚しなければ、せっかくの綺麗もマイナス要因になってしまいますね。
当院の患者様方とは共に成長していきたいものです。