胸の痛みや硬さなどシリコンバッグ豊胸手術で失敗しないためのポイント

1 豊胸手術の種類

豊胸手術にも数種類ありますので、それぞれメリットデメリットと併せてご紹介します。

バック挿入
メリット
シリコンバッグを入れるとある程度の大きさまで対応ができるので、
しっかりした大きさの胸にされたい方には、お勧めの施術です。

デメリット
稀に被膜拘縮を起こします。
ダウンタイムがあります。（施術を受けてから、施術前の日常生活に戻るまでの期間。）

脂肪注入
メリット
脂肪吸引をする方にとっては、ついでに胸も大きく出来るので一石二鳥で、
別途注入代のみの料金なのでリーズナブル。

デメリット
大幅なサイズアップは出来ない。乳癌検診で紛らわしくなる。

ヒアルロン酸豊胸（ハイアコープ）
メリット
３０分程度で手軽に行える

デメリット
１カップのサイズアップが限界。

数ヶ月たつと体に吸収されてなくなってしまう。

乳癌検診で紛らわしくなる。

2 被膜拘縮について

冒頭の患者様に起きた被膜拘縮。

では、被膜拘縮が起きるとお胸はどうなるのか？お写真と共にご説明をさせて頂きます。

3 なぜ被膜拘縮が起きるのか？

被膜拘縮の原因として、次の二点が挙げられます。

（1）シリコンの種類による場合

使用したシリコンの種類（素材・大きさ）によっても被膜拘縮の確率は変わってきます。

素材ですと、現在ではほとんど使われていない表面がツルツルしたシリコンバック《スムースタイプ》のものや、サイズが明らかに大きいものだと被膜拘縮が起こりやすいと言われています。（現在はテクスチャータイプが主流です）

＜スムースタイプ＞
表面がツルツルしている。

＜テクスチャータイプ＞
表面がザラザラしている。

（2）医師の技術不足の場合

執刀医の技術不足の場合もあります。

バッグを挿入する範囲はまんべんなく均一に、乳腺および大胸筋の下を剥離し、充分なスペースを確保しなければなりません。

しかし、剥離が不十分でバッグに対してがスペース小さすぎると、バッグの可動が少なくバッグが圧迫されます。それにより被膜拘縮が起こりやすくなります。

次の図をご覧下さい。

また、出血や炎症の程度でもかわるので、なるべく出血を少なくするドクターの技術も影響します。

（3)体質の場合

被膜拘縮が起きる方の共通体質は特にありません。

いわゆる、ケロイド体質の方や傷跡が目立ちやすい方などは、起こりやすいという説もあります。

技術力のある医師のもと、施術を受けても被膜拘縮が起こる可能性が稀にあります。

実際に拘縮が起きた場合と乳癌について

まず、拘縮が起きた場合どうすべきかと言いますと、
基本的にはバッグの抜去か入れ替えが必要です。

しかし、拘縮が強くなってくると見た目の触り心地でも明らかに硬くなり球形に変形する程度の拘縮だと痛みを伴う場合もありますので、放置せず早めに受診をして頂くことをお勧めします。

保証制度について

保証制度の非重要性

抜去か入れ替えに関する料金設定は各クリニックで決められていて多くの美容外科ではバッグ豊胸に保証を付けています。

多くのクリニックの保証内容としては、バッグの入れ替えは含まれておらず、抜去のみとなっています。

一見、保証が付いていると非常に安心だと感じるかもしれませんが、保証制度の有無というのは重要ではないと考えます。

美容外科のあるべき姿

水の森美容クリニック　当院の場合、被膜拘縮の保証制度はありませんが、当院のカウンセリングは何回でも無料にて行っております。

患者様に万が一被膜拘縮が起こった場合でも、施術日からの期間に関係なく安心してご来院頂くことが可能ですので、実際のカウンセリングにて状態を診させて頂き、最適な治療のご案内をしております。

料金設定も表示金額通りに頂いており、追加で頂くことはありません。

患者様に何かあった時にしっかりと診察させて頂くことが、当然の義務であり、患者様中心主義に繋がっております。

正しいクリニックを選ぶためには

被膜拘縮はごく稀ではありますが、バッグ挿入を入れた方誰にでも起こりうる症状ですので
実際に起きた場合に、クリニックがどのように対応をしてくれるか？

どのような保証になっているのか？を把握しておくことが非常に重要だと考えます。

この記事でとりあげた豊胸術「シリコン挿入」の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
豊胸術「シリコン挿入」の施術（水の森美容クリニック 公式サイトへ）