二重整形後に左右差が出てしまう原因と失敗地獄に陥らない為に知っておくべきこと
2022.02.16
2024.11.21
お目元
二重手術後、左右同じく手術をしたはずなのに、左右差が生じてしまうことがあります。
どうして左右差が生まれてしまうのか、 再手術はできるのか、など気になることがあると思います。
当記事では、左右差が出てしまう原因や解決策、左右差ができやすい人の特徴、医師の技術などについて詳しく解説していきます。
目次
患者様からのお悩み
※患者様からのご相談より
二重施術後の患者様の不満として上記のお悩みの様な左右差が挙げられます。
微妙な左右差であっても気になる患者様もいれば、多少の左右差は気にならない患者様もおり、個々の感性も影響しているかと思います。
二重の左右差を作らない事は、美容外科医の永遠のテーマでもありますが、1000人手術を行い1000人とも全く左右差のない二重を作る事は至難の業です。
しかし、左右差は起きるものだからという気持ちで何の拘りもなく手術をする医師と、いかに左右差を無くそうと工夫して手術をする医師との間には、左右差が出る確率に雲泥の差が生じるでしょう。
誰が見ても明らかな左右差がある場合
誰から見ても明らかな左右差がある場合は失敗と言ってもよいと思います。
その様な場合は、手術をしたクリニックで誠実に対応してもらいましょう。
誠実なクリニックであれば、自身が行って明らかな左右差がある場合は対応をしてくれるはずです。
しかし、ごく軽微な差の場合は、何度二重の再手術をしても改善しない場合もあります。
あまりに微細な左右差を気にしすぎると、修正を繰り返しかえって綺麗な目で無くなってしまう可能性が考えられます。
第三者の専門家に客観的に見てもらい、改善すべきかどうかを聞いてみるのも良いでしょう。
第三者から見てせっかく綺麗な二重を手に入れているのにも関わらず、ご自身だけが思い悩み※ドクターショッピングを繰り返している患者様がまれにいらっしゃいます。
それは、とても勿体無い事です。
※ドクターショッピング・・・いろいろな病院を回り続けること
患者様の目の状態によっては、元から目の開きの強さ・蒙古ひだの強さ・窪みの有無に左右差がある場合もあります。
これらの場合、通常の二重手術のみでは左右同じにならない事もあるのです。
患者様の元の目の状態により出た左右差の場合、『左右差が出る可能性があります』と術前のカウンセリング時に聞いていれば失敗と感じることは無かったかもしれません。
医師には、カウンセリングでのシミュレーションで上記の点もチェックしてご手術を提案していく事が求められます。
二重手術において左右差ができる原因
二重手術において左右差ができる原因としては、医師の技量によるものと、患者様の目の状態によるものに分けられます。
以下には、左右差の出来る原因と、それに対する当院の工夫も含めた解決策を説明させていただきます。
医師の技量による左右差
デザインによる左右差
目の開きを含め、その他の条件が同じ場合、デザインした幅が左右同じであれば二重に左右差が出る事はありません。
ここでは、左右のデザインを均等にマーキングする事が重要になります。
経験上、 1㎜ほどの左右差であれば大きな差に感じ、0.5㎜の差であれば個人の感性により左右差を感じる人もそうでない人もいる、という印象です。
0.5㎜ほどの差であれば修正の手術にトライする価値はあると思います。 0.1㎜ほどの差を常に気にして、修正しようとすると修正地獄にはまり、益々綺麗な目から遠ざかってしまうでしょう。
当院の工夫と解決法
手術の前には、まつ毛から二重を作るラインの長さを測ります。
この時、二重の弧が左右対称になるよう、まぶたのどの位置を測るかも重要です。
次に、二重を作成する部分にデザインペン(マーカー)で印を付けていきます。
まぶたの皮膚はとても伸びやすく、ほんの少しの力を入れるだけでも数㎜の違いが生じます。まぶたの皮膚は起きている状態と寝ている状態でも変わるほど繊細です。
そのため、二重を作成する部分に印をつけた後にも、丁寧に左右差がないか確認します。
印を付ける際に、印をつけるマーカーの線を太く引かない事も大切な事です。
手術に使用するマーカーはとても滲みやすく、丁寧にデザインをしなければ太い線になってしまいます。
印のラインが太いと0.5mmほどの誤差が生じます。
小さな事に感じられるでしょうが、そのわずかな誤差から左右差につながりかねない為、医師は細かな所まで注意を払い手術を行っております。
医師のシミュレーションが上手くできていない
実際に二重幅を患者様に提案する時や、作成したデザインで二重幅を確認する時、ブジーと言われる専用のスティックを用いてシミュレーションを行います。
このブジーを上手く使いこなすには、熟練した技量が必要とされます。
患者様の目を開く強さや皮膚の厚みに合わせてブジーを当てなければ、正確に出来上がりの二重を提案する事が出来ません。
また、デザインをした後もブジーを用いて左右差などが無いかを丁寧に確認する作業がとても重要になります。
※最近ではコンピューターシミュレーションなどで術前に画像を加工し、術前術後のイメージを患者様にお見せするクリニックもありますが、シミュレーション画像のようになる保障はありません。
何故なら、実際の目元は患者様の目の開き・瞼の厚みなども関するため、出来上がりの二重に関しては、実際にブジーを当てて確認する以外にはないからです。
コンピューターシミュレーションでは、そこまで細かな情報を再現できるわけではありませんので、サービスの一つ程度と考えた方が良いでしょう。
当院の工夫と解決法
患者様の中には無意識に目の開きに下記のような癖や特徴のある方がいらっしゃいます。
・鏡を見る時のみ目の開きが強くなる
・鏡を見る時だけ眉毛が上がり二重幅が広く見える
・目を開く力が弱い
・目を開く力に左右差がある
このような目を開く際の癖を見極め、通常の状態の二重がどのように見えるかを適切に再現し、目を開く力に合わせてブジーを当てる必要があるのですが、これには熟練を要します。
当院では二重手術を行う際にまず初めにこのブジー操作が適切に行えるかどうかを徹底的に教え込まれますので、全ドクターが適切にシミュレーションを行う事が出来ます。
患者様の目の状態による左右差
元々左右の目の開く力が違う場合
左右差が出来る原因の一つに、左右目の開く力が違う場合があります。
同じ二重幅でも、目の開きが弱ければ目を開けた時の二重幅は広く見え、目の開きが強ければ二重幅は狭く見えます。
また、眼瞼下垂が原因で目の開きが悪い状態の方もいらっしゃいます。
眼瞼下垂とは、目を開ける筋肉が生まれつき弱い、または加齢などが原因で弱まったことで、上まぶたが下がってしまっている状態のことです。
片目だけ眼瞼下垂がある場合、目を閉じた時にいくら左右同じ幅でデザインしたとしても、目を開いたときの幅や黒目の大きさに差が出ます。
当院の工夫と解決法
目を開く力に左右差がある場合は、左右同じ二重幅でデザインすると左右差が出てしまいます。
これを解消するためには、目の開きの強さを考慮しデザインを調整します。 (例えば、目の開きの悪い方の二重幅を狭くデザインしたりします。) この際、前述したようなブジーによる的確なシミュレーションが必要不可欠です。
眼瞼下垂が原因の場合は、眼瞼下垂の根本的な治療をおすすめします。
眼瞼下垂の手術で左右の目を開く強さを揃え、目を開いたときの二重幅や目の開きに差がない状態にすることで、左右差のない目にすることができます。
二重手術を手掛ける際には、このような目の開きの特徴や原因を見極め、患者様に手術提案をしていくことが美容外科医には求められます。
眼瞼下垂についての詳細はこちら!
蒙古ヒダの左右差で目頭側のラインの入り方が違う
蒙古ヒダと呼ばれる目頭のヒダの強弱によって、二重幅が同じであっても平行型の二重になったり末広型の二重になったりします。蒙古ヒダがあると、目を開いた際に蒙古ヒダの突っ張りによって、目頭側にかけて二重のラインが狭くなるのです。
この蒙古ヒダの張りが左右で異なる場合は、同じ幅で二重を作っても、目を開けたときの目頭側の二重の形が異なってしまいます。
当院の工夫と解決法
このような場合に関しては、二重の幅を同じにするのか、目頭側の形を同じにするのか、シミュレーションの上で患者様とご相談します。この際にも正しくシミュレーションできるかどうか、医師の技量が重要です。
根本的な治療としては、目頭切開を行い、左右の蒙古ヒダの突っ張りを同じにした状態で二重の手術を行えば、左右同じ状態に二重を作成する事が出来ます。
目頭切開の詳細はこちら!
目の上の窪みの程度が違う
目の上に窪みがある患者様もいらっしゃり、その程度が左右違うと二重の見え方も異なります。
目を閉じた時に同じ幅でデザインしても、窪みの強い方は広く浅い二重になり、窪みが弱い方は狭い二重になります。
当院の工夫と解決法
ブジーを使用してシミュレーションを行い、窪みが強く二重幅が広く見える方の幅を狭くデザインして、大体で左右を合わせていくこともあります。
この際もブジーを的確に使いこなしシミュレーションしていくことが大切になります。
根本的な治療としては、窪みにヒアルロン酸を注入して、窪みを治したうえで二重の手術をしたり、目を開ける力を強くする手術(眼瞼下垂)を行う事により窪みをなくし、左右差を改善します。
修正地獄に陥らないために
患者様の術後の不満として起こり得る左右差に関しても、上記の記載のように様々な原因の下で発生します。
左右差一つとっても、医師には様々な知識や技術が要求されることがお分かりいただけたかと思います。
患者様お一人おひとりの目の形や開き方の特徴を見極めてシミュレーションを行い、適切な提案ができる医師を選びましょう。
CMで宣伝しているから・大手だから安心とは思わずに、上記の知識を元にして実際のカウンセリングに役立てていただければと思います。
この記事で取り上げている二重の施術について、詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【二重手術「埋没法」(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
【二重手術「切開法」(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
【目の総論(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
二重整形の左右差についてよくある質問
Q. 二重整形の手術で、左右差が出てしまう原因はなんですか?
A. 主に、医師の技術不足もしくは、患者様の目の状態が原因です。
Q. 目元の状態には、どのような要因がありますか?
A. 元々の目の開きの強さ・蒙古ひだの強さ・くぼみの有無などによって、術前から左右差がある可能性があります。
Q. 医師の技術不足はどのような点に出ますか?
A. 術前のデザインやシミュレーションで、医師の技術に差が出ると考えております。左右同じ幅でデザインや目元の状態に合わせてシミュレーションを行うことで、左右差はほとんど生まれなくなります。
医師による無料のカウンセリング
診察は全て医師が丁寧に行い、必要な治療法のみをご提案いたします。
美容医療が初めての方でも、まずはお気軽にご相談へお越しください。
2022.02.16
2024.11.21
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監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
【二重埋没法の左右差について…】
二重埋没法での二重手術をしたのですが、右目は自然な末広二重で、左目は平行二重なので左右の目のバランスが不自然です。
カウンセリングでは2週間でだいたい腫れも幅も落ち着き、一ヶ月で自然な感じになると聞いたのですが、2週間たっても左右の幅が違っていて不安で仕方ないです。一日に何度も鏡を見て変じゃないかと確認してしまいます。
二重になれたことは嬉しいのですが、左右の差があるとやはり違和感があり、変に見えてしまいます。
自分の気にしすぎかな? とも思ったのですが、手術をしたことを知っている母親から 「なんか左目だけ広いね。失敗?」 と言われてやっぱり変なのかな…とショックを受け、余計に不安になりました。
このままずっとこの目だと思うと手術なんてしなければよかったとさえ思ってしまいます。
2週間経っても左右差が目立つようなら再手術を考えた方がいいですか?