たれ目形成(グラマラスライン)で効果が出ず失敗する理由
2022.11.27
2024.11.21
お目元
相手に与える印象において重要な「目」には「つり目」や「たれ目」があります。
どちらも与える印象は異なりますが、とくに「たれ目」は女性から人気です。
しかし、「たれ目」の手術は正しく行わないと効果が出にくいため、変化がないとトラブルに繋がるケースがあります。
今回は、なぜたれ目形成の手術は効果が出にくいのかを解説していきます。
目次
患者様からのお悩み
※患者様からのご相談より
たれ目形成の手術は当院でも需要の多い手術で、沢山の症例がございます。
そんな中で、他院で手術をしたけど「元に戻った」や「効果がなかった」というお声は良くお聞きします。
今回はたれ目形成の術式や効果が出なかった原因について、詳しく解説いたします。
たれ目形成(グラマラスライン)とは?
たれ目形成(グラマラスライン)の歴史は浅い
たれ目形成の手術は、まだ歴史が浅い手術です。
当院では、たれ目形成の開発者のもとで技術を習得してきた医師により、直接指導を受けてたれ目形成の手術を導入しております。
失敗が起きてしまう原因
技術的な内容はのちに解説していきますが、この手術は正しく行えないと術後外反(アッカンべーの状態)になってしまいます。
正しい知識と技術を持たない医師が行えば、ほとんど効果が出ないという事に繋がり、無理に効果を出そうとするとより酷く”アッカンべー”の様な状態になってしまいます。
こういった理由で、たれ目形成の手術をしたけど効果がなかった、”アッカンべー”の様な状態になってしまったという失敗例が多いと考えられます。
では、以上のことを踏まえて【たれ目形成の手術】について図を見ながら詳しく解説していきます。
たれ目形成(グラマラスライン)の効果は?
つり目を優しい印象に変える
以下の図のように、下瞼の外3分の1を下方に引き下げる事によって、下方に目を拡大させるのがたれ目形成手術です。
日本人はつり目の状態になっている方が多いため、下方に目を拡大させてたれ目にすることで目を大きくするだけでなく、優しい印象の目に作り上げる事が出来ます。
二重整形と合わせて更に目を大きくする
既に二重整形を受けた患者様が更に目を大きくするため、たれ目形成を行うケースもあります。
当院で行った症例写真を見て頂くとわかるように、皆様とても綺麗に変化します。
このように、正しい医療技術を持っている医師であれば、しっかりと効果を実感していただけます。
また、個人差がありますが、術後1ヶ月後にはほとんど傷痕は目立たなくなりますのでご安心ください。
たれ目形成(グラマラスライン)の手術方法
下げたい分だけ下瞼の皮膚を切除します
まずは下瞼表側の処置です。
患者様の理想の目の形をお伺いし、皮膚の切除量を決めます。
下まつ毛の際に沿って切開し、切除するラインに合わせて皮膚を切除します。
その後、細い糸で縫合し、表側の処置は終了となります。
結膜側のアプローチも重要
目の下の皮膚を引き下げて頂くとわかるように、表側の皮膚を切除して下方に引っ張るだけだと外反(アッカンべーの状態)になってしまいます。
その為、たれ目形成の手術を正しく行うためには、結膜側(瞼の裏側)の処置も重要となります。
図のように結膜側からCPF(腱膜の一種)と言われる組織を縫い縮めます。
結膜側からも縫い縮める事により外反(アッカンべーの状態)を予防します。
たれ目形成の手術は、瞼の表側と裏側の両方から、下瞼を下方に引き下げるというのが正式な手術方法になります。
それでは、術式を理解したうえで、他院で失敗してしまう理由について解説していきます。
失敗する4つの理由
1、外側の皮膚しか切除していない
外側の皮膚を切除するだけだと、さほど難しいことではありません。
たれ目形成の難しいところは、結膜側からの処理になります。
結膜側からの処理が出来ない場合、表側の皮膚を切除するだけで効果を出そうとすると外反(アッカンべーの状態)の状態になってしまいます。
そうならないため、皮膚を少し切除することになってしまいます。
このパターンが、他院で行って効果が出なかったという一番の理由であると考えられます。
通常、たれ目形成の手術は表側と裏側の処理を含めると2時間程度はかかる手術です。
他院のホームページを見てみると手術時間が30分などと記載されているものを良く見かけますが、おそらく表側の皮膚を切除しているだけだと考えられます。
そのようなクリニックでは正しい術式で行えていない可能性があるため、注意が必要です。
2、結膜側からの処理は難しい
結膜側に切開を入れ、剥離していきます。
結膜の下の層にCPFと言われる組織がありますが、肉眼ではっきりと見つけることが難しい組織です。
その為、結膜を正しく剥離出来ないとCPFを損傷してしまうため、結膜側から正しく引き下げることが出来ず、表側から皮膚切除により引き下げられた外反(アッカンべーの状態)になってしまいます。
この場合も、外反(アッカンべーの状態)にならないために皮膚を控えめに切除するか選択しかありませんので、効果が出なかったという事に繋がります。
3、結膜側からの処置しかしていない
こちらのケースは少ないように思えますが、結膜側からの処置だけでたれ目を形成するため、外反とは逆の内反という状態になってしまいます。
内反とは外反の逆で、下まつ毛が目の中に入ってしまいます。
結膜側からの処置を正しく行えるのであれば、外側の処置は比較的難しくないので、何故このようなことが起こるのかは不明です。
ケースとしては少ないかと思いますが、このように内側からの処置のみで行ってトラブルになっているケースもゼロではありません。
ただし、この場合は後日皮膚の外側から切除すれば改善できる可能性があります。
4、裏から結膜だけを縫い縮めているケース
結膜側からCPFを処理するのは大変難しい手技となります。
その為、裏側からなんとなく結膜ごと縫い縮めているクリニックもあります。
このようなケースではしっかりと引き下げることが出来ず、すぐに元に戻ってしまいます。
たれ目形成(グラマラスライン)を検討されている方へ
実績ある専門医のもと行いましょう
たれ目形成の手術は二重の手術よりも馴染みの少ない手術です。
目の整形と言えば二重整形を思い浮かべる方も多く、とても人気の手術ですが、たれ目形成も目が下方に大きくなり、可愛らしい印象を与えられる手術です。
しかし、まだまだ正しい知識や技術のない医師が多いのも事実です。
患者様もクリニック選びは慎重に行い、後悔しないようお気をつけください。
この記事で取り上げているたれ目形成の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【下眼瞼下制術(たれ目形成)(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
【目の総論(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
たれ目形成の手術を検討されている患者様にとって、今回の記事が良い情報になって頂ければ幸いです。
たれ目形成(下眼瞼下制術)についてよくある質問
Q. たれ目形成(下眼瞼下制術)は、どのような効果がありますか?
A. つり目がちな目を下方向に大きく、たれ目にすることで、優しく大きな印象の目にすることができます。
Q. たれ目形成はどのような施術方法ですか?
A. 下瞼の表側は、下まつ毛の際に沿って切開し、理想の目の形になるよう設定したラインに合わせて皮膚を切除します。その後、糸で縫合します。裏側(結膜側)は、外反(あっかんベーの状態)を防ぐため、CPFと言われる組織を縫い縮めます。
Q. たれ目形成でよくある失敗の原因は何ですか?
A. 主な原因としては、⓵外側の皮膚しか切除していない、②結膜側から不十分な処理を行っている、③結膜側からの処置のみで終わっている、④瞼の裏側から結膜だけを縫い縮めているなどが挙げられます。
医師による無料のカウンセリング
診察は全て医師が丁寧に行い、必要な治療法のみをご提案いたします。
美容医療が初めての方でも、まずはお気軽にご相談へお越しください。
2022.11.27
2024.11.21
お目元
監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
たれ目形成と目尻切開の手術を受けましたが、ほとんど変化がありません。
高い金額を払って手術を受けたのですが、この程度の変化が当たり前なのでしょうか。