鼻のヒアルロン酸注入で3、4年持つと言われたが、半年で無くなった。
2017.10.12
2024.11.21
お鼻 切らない施術
「鼻を高くしたいけれど、手術をするには抵抗がある」という方が手軽にできる方法に、ヒアルロン酸やレディエッセがあります。
インターネットの記事では、それぞれ持続する期間が違うなどと書かれていますが、2つの製剤の違いをご存知でしょうか。
今回はヒアルロン酸とレディエッセの特徴や修正方法の違いなどについて詳しく解説していきます。
目次
患者様からのお悩み
隆鼻術で使用する一般的なジェル状製剤には、
ヒアルロン酸とレディエッセがあります。
どちらも製剤を注射で打つだけで、手軽に鼻筋を高くできる施術です。
ただし、どちらもシリコンプロテーゼのような固体ではなくジェルなので、時間経過とともに馴染んできて高さがなくなってきます。
そしていずれ吸収されて無くなります。
以下、ヒアルロン酸注入・レディエッセの持続期間・修正方法の違い等を私、名古屋院院長の西川が詳しく解説いたします。
実は知らない「ヒアルロン酸」と「レディエッセ」の本当の話
ヒアルロン酸とレディエッセの持続期間
完全に吸収されて無くなるまでの期間は、ヒアルロン酸で3、4年、レディエッセはさらに長い年月がかかります。
問題となるケースは、クリニックが患者様に説明している持続期間が、注入した製剤が完全に吸収されて無くなるまでの期間を伝えているところにあります。
つまりどういったことなのか、詳しくご説明いたします。
ドクターの説明で患者様の認識に誤りが生じる可能性とは?
「ヒアルロン酸は3、4年もつ」、「レディエッセはさらに長く何年も無くならない」
と思ってしまいますが、それは説明の仕方によっては、事実とは異なる場合があります。
確かにヒアルロン酸もレディエッセも長期に渡って吸収されずに残っています。
しかし、あくまでも馴染んで高さが無くなった状態でという事です。
つまりジェルなので、注入当初のシャープな高い状態を常に維持することはできないということです。
これではいくらずっと吸収されずに残っているといっても、効果の持続は感じられないでしょう。
実際に患者様が効果を実感されている期間、低くなったと感じるまでの期間は、一般的な長期持続型ヒアルロン酸もレディエッセもおよそ半年ほどということです。
どちらの製剤でも2回目以降は蓄積される
ただし、どちらの製剤もまだ吸収されずに残っているので、2回目以降はそこに継ぎ足していくことになります。
するとどんどん蓄積され、徐々に長持ちしたり、あるいは少ない注入量でもしっかり高さを出すことが可能になって参ります。
ジェル状製剤を短期間で頻繁に注入する際の注意点2つ
1、繰り返しの注入により鼻筋が少しずつ太くなる可能性がある
いわゆる、“アバター鼻”になってしまう可能性があります。
ジェル状製剤は注入直後はシャープに入っていたとしても、固体ではないのでそのままの形を維持する訳ではなく、時間とともに馴染んできます。
この際に多少横に広がる傾向があることがアバター鼻の原因です。
少し減ってはすぐ注入を続けていると鼻筋は太くなり易いので、ある程度間隔を開けることが予防になります。
2、鼻が不自然に高くなってしまう
この原因として、お鼻を高くした患者様の多くは今の自分の鼻が高いのか低いのか、自然なのか不自然なのか、毎日のように鏡で自分のお顔を見ていると徐々にその感覚が麻痺してきてしまうことにあります。
そして、少し時間が経つと、まだまだ充分お鼻が高いのに「そろそろ入れなくては」という衝動にかられてしまうわけです。
これらの点は、ジェル状製剤を注入する際には是非知っておいて頂きたい注意すべき傾向です。
では、万が一鼻筋が太くなってしまった、あるいは不自然に高くなりすぎてしまった、という場合どうすれば良いのでしょうか??
西川先生、詳しく教えてください♪
ヒアルロン酸とレディエッセでは修正の方法に大きな差があります。
詳しくは下記にて図を解しながら説明させて頂きますね!
ヒアルロン酸とレディエッセの修正方法の違い
ヒアルロン酸の場合
こちらはヒアルロン酸溶解注射で簡単に除去できます。
ヒアルロン酸が注入されている部位に薬剤を注射すると、ヒアルロン酸が溶解して液体状になり、数日で吸収されて無くなります。
レディエッセの場合
レディエッセはヒアルロン酸と違い、薬で溶解することはできません。
除去するには切開して掻きだす必要があります。
また、もしそこまで行ったとしても全て取り出すことは困難でしょう。
デメリットも心に置いておきましょう
レディエッセは長期間残存するといえば聞こえは良いのですが、肝心の効果は世間の多くの方が思われているものとは異なるのではないでしょうか。
そして、修正が必要になった場合は極めて困難であるという事が、大きなデメリットにもなってしまいます。
ヒアルロン酸やレディエッセの施術について、クリニック側の説明であったり、インターネットや広告から知ることができる情報は、その中の限局的なものであることが多いのではないでしょうか。
また、デメリットについては、患者様ご自身でも確認をするようにして頂きたいと思います。
隆鼻術をご検討の際は是非ご参考下さい。
診療日記《鼻のレディエッセの危険性》もぜひご参考にされて下さい。
この記事で取り上げている鼻のヒアルロン酸注入の施術について、
詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
【鼻のヒアルロン酸注入(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
【鼻の構造(水の森美容クリニック 公式サイトへ)】
鼻のヒアルロン酸注射(注入)についてよくある質問
Q. レディエッセの方が持続期間が長いのは本当ですか?
A. 一般的に、効果の実感が薄れてくるのはレディエッセもヒアルロン酸も、およそ半年ほどです。体内に完全に吸収される期間で、ヒアルロン酸は3~4年、レディエッセはそれ以上の年月がかかります。つまり、効果を時間できる期間としては、大きな差はありません。
Q. 効果が薄れてきたら、最初と同じ量のヒアルロン酸を注入した方が良いのですか?
A. 2回目以降の注入では、初回と同じ注入量ではなく継ぎ足すイメージで量を調整しながら注入していきます。最初に注入したヒアルロン酸は完全に無くなっている訳ではないので、2回目以降は少ない注入量でもしっかり高さを出すことができます。
Q. レディエッセは、薬などで溶解・修正できますか?
A. レディエッセは、薬で溶解することができません。除去する際には切開をして、かき出す必要があります。仮に切開を行っても、全て取り出すことは難しいです。
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診察は全て医師が丁寧に行い、必要な治療法のみをご提案いたします。
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お鼻 切らない施術
監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
以前大手美容外科で鼻のヒアルロン酸注射をしたのですが、
(安いやつでは直ぐに無くなってしまうからと誘導されました)しかし、1年持つどころか注入後半年も経たない間に無くなってしまいました。
そのため吸収されないヒアルロン酸を探した結果、レディエッセという薬剤を見つけて先日注入してみました。
ですが、1ヶ月経過して既に鼻が低くなってきたような気がします。
クリニックも変えたし薬の種類も違うので、今度こそはと大金を出して行ったのに、不満しかありません。
ドクターが言った持続期間は売り上げを上げたいがための嘘なのでしょうか?