肝斑(かんぱん)って何?肝斑の見分け方・原因・治療法について
2023.12.14
2024.11.21
美容皮膚科
シミ治療で注意しなければならないのが、肝斑(かんぱん)!
肝斑があると知らずにシミ治療を受けて、お顔に肝斑が広がってしまうことがあります。今回はシミ治療を受ける前に知っておきたい、肝斑について、その見分け方や原因・治療法についてお伝えします。
目次
肝斑ってなに?
肝斑とは、頬骨上に左右対称にできるシミです。輪郭が不鮮明でモヤモヤとした褐色の形状のものが多く、状態によっては老人性色素班のシミとよく似ています。中には左右対称ですが大きさや位置が違うタイプの肝斑もあります。
一般の方だとシミなのか肝斑なのか目視でのは判断は困難なため、医療従事者や精密肌診断機による診断が正確です。
肝斑発症の原因
肝斑は妊娠時期の悪化や、月経不順の方や経口避妊薬を服用している女性に多く見られることが多く、原因は女性ホルモンのバランスの変化や乱れによるものと考えられています。
※ホルモンに関係している点では、閉経により肝斑が薄くなるという現象も多く見られます。
肝斑発症の多い年代
肝斑は30~40代頃に発症する方が多いシミです。
肝斑の治療方法
肝斑治療には、トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬による治療、「メソナJ」のエレクトロポレーションでトラネキサム酸製剤を経皮導入する方法や、「レーザーピコトーニング」という低エネルギー照射により改善を促す方法があります。
内服薬
色素沈着抑制効果のあるトラネキサム酸を服用することで肝斑が悪化することを防ぎます。またビタミンC等の肌のバリア機能を高める有効成分を血流により届けることで、肝斑だけでなくシミのできにくい肌へと導きます。
メソナJ
皮膚に刺激を与えることなく、美容成分を経皮導入できる医療機器です。トラネキサム酸・ビタミンCをはじめ、肌の基盤を作る医療用美容薬剤をダイレクトに肌に導入することができます。内服薬の服用やレーザートーニングとの併用がオススメです。
レーザーピコトーニング
低出力のレーザーにより薄いシミや肝斑などの原因となるメラニンを壊す治療です。低刺激のため一度での改善は難しいですが、複数回行うことにより表面に現れている肝斑は徐々に改善していきます。
治療目安としては2~4週間に1回程度を推奨しております。
その他
経口避妊薬などを服用している場合に、肝斑治療を希望する場合には、服用を中止することで肝斑の改善につながる場合もあります。
肝斑を悪化させてしまう治療
肝斑は肌の刺激に対してとても敏感です。刺激の強い治療は避ける必要があります。
シミ取りレーザー(Qスイッチレーザー)
老人性色素班や日光黒子といわれる部類のシミに対しては有効な高出力のレーザー機器は肝斑への照射は禁忌とされています。このような高出力のレーザーによる刺激で肝斑の細胞が攻撃されると、肌を守ろうと働くことによりメラニンが過度に活性化して肝斑が広がったり濃くなったりしてしまいます。
IPL光治療
IPLの治療機器は美肌治療にとても有効な機器で、まだ表に出てきていないシミに対してもアプローチできるものですが、肝斑に対しては刺激が強く、メラニンの増加を招き悪化する可能性があります。
肌には目視では見えない肝斑が潜んでいる場合もあるため、安易にシミ治療をした場合肝斑が悪化してしまいます。
シミ治療を受ける前にすべきこと
シミにお悩みの方は、肌内部に潜むシミや肝斑を可視化することができる肌診断機の診断ができるクリニックを選択すると良いでしょう。
水の森美容クリニックでは精密肌診断機VISIAでの診断が可能です。
肝斑が治るまでの期間
肝斑はマイルドな治療で改善させるため、1~2か月程度有効な治療を行う必要があります。
状態に合わせて施術の組み合わせも必要となるため、肝斑治療においていくつかの施術選択があり、経過観察をしっかりとできるクリニックで治療を行いましょう。
2023.12.14
2024.11.21
美容皮膚科
監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
医師
水の森美容クリニック 美容皮膚科専門医師
金子 繭子
経歴
平成20年 昭和大学医学部 卒業
平成20年 昭和大学横浜市北部病院
平成22年 日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科
平成24年 日本医科大学付属病院 形成外科
平成24年 筑西市民病院 形成外科・皮膚科
平成25年 日本医科大学付属病院 形成外科
平成27年 日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科
令和5年 水の森美容クリニック 美容皮膚科
所属学会
日本形成外科学会専門医
乳房再建エキスパンダーインプラント責任医師
日本形成外科学会 会員
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本創傷外科学会 会員
日本乳房オンコプラスティック サージャリー学会 会員