ヴェルべットスキンの効果・ダウンタイム|ダーマペンとの違い
2023.07.21
2024.11.22
美容皮膚科
ヴェルべットスキンは、陶器のようなツヤ肌効果がある施術で人気です。本日はヴェルべットスキンの効果・ダウンタイム・ダーマペンとの違い・ヴェルベットスキンの向いている人はどんな人なのかを解説します。
目次
ヴェルべットスキンに関する患者様からのお悩み相談
肌を綺麗にしたくてダーマペンの施術を受けようと思っていたところ、クリニックでヴェルベットスキンの施術をお勧めされたので受けました。
施術をする前は気にしていなかったダウンタイムですが、施術後に顔が焼ける様に熱く感じ、思っていた以上辛かったです。1週間程赤みも取れなかったのですがこれは普通なんでしょうか?
術後1週間以上たつとお肌に艶が生まれたので施術自体には満足しています。
ヴェルベットスキンの施術はダーマペンと混同されがちですが、施術やダウンタイムが異なります。また、30代からのエイジングケア世代の方や、お肌の弱い方にはヴェルベットスキンではない施術が適応の場合もあります。
本日はヴェルべットスキンの効果や施術内容、ダウンタイム、その他類似施術もご紹介します。
ヴェルべットスキンとは
ベルベットスキンとは、ダーマペンとPRX -T33(通称:マッサージピール)というピーリング剤を掛け合わせたコンビネーション治療です。
ダーマペンで微細な穴を開けたお肌に、PRX-T33(マッサージピール)を塗布することにより、通常のダーマペン単体の施術やマッサージピール単体の施術よりも肌深層に薬剤が浸透し、肌トラブルの改善や肌の再生力が高まる効果があります。
ダーマペン4
ダーマペンには種類があり、現在の最新ダーマペンはダーマペン4です。
16本の極細のハリが毎秒1920個の微細な穴を肌にあけていきます。旧型との違いは針の数とスピードだけでなく、痛みを緩和するためにオートマチックバイブレーションという振動を加える機能が搭載されています。
マッサージピール(PRX-T33)
マッサージピールはピーリングの一種でPRX-T33が正式名称です。
主成分は、トリクロロ酢酸(TCA)・過酸化水素・コウジ酸で、肌のハリ・ツヤ・美白を促します。
トリクロロ酢酸
コラーゲンの生成を強く促す
過酸化水素
トリクロロ酢酸におる炎症作用を和らげる
コウジ酸
メラニンの生成を抑制(しみの発生を抑制する)
ヴェルベットスキンとダーマペンの違い
ダーマペン4施術と効果
ダーマペン4の施術は、導入成分(ヒアルロン酸やハイラアクティブ)で肌を滑らせながら針の振動で微細な穴を空けていきます。肌状態や皮膚の厚みにより3.0㎜までの深さを調整する事が可能です。
穴のあけた傷ついた肌はその肌の持つ再生力により、真皮層からふっくらと蘇ります。
ヴェルベットスキン施術と効果
ヴェルベットスキンは、ダーマペン4でヒアルロン酸やハイラアクティブを導入しながら穴をあけ、しっかりとふき取りと乾燥を行った後にマッサージピールを塗布して再度ふき取ります。
水の森美容クリニックではヴェルベットスキンを行う場合のダーマペン4の針の深さは、マッサージピ―ルの作用と肌の安全性を考え0.2㎜としています。
マッサージピールは単体で塗布するだけでもお肌の再生力を高める効果のあるピーリング剤ですが、ダーマペン4と一緒に施術する事によって、肌の深層に届き、より再生力とハリ・ツヤを発揮します。
※ヴェルベットスキンの術後は肌に穴を開けて炎症が起きている状態のため、クーリング(術後のパック)がとても大切です。
施術時間
ダーマペン4は痛みを伴う施術のため、施術前に麻酔を30分行います。
麻酔がしっかり効いてから施術を行うため、全ての工程で1時間ほど必要となります。
ヴェルベットスキンの効果・メリット
色素沈着のニキビ跡の改善
ダーマペンとマッサージピールの効果によりお肌の再生力をあげ、新しい肌を作り出して色素沈着の肌を押し出すと共に、マッサージピールの主成分であるコウジ酸がメラニンの生成を抑制してしみやくすみも改善します。
クレーターニキビ跡の改善
クレーター状のニキビ跡はなかなか改善の難しいものですが、ダーマペンで皮膚の真皮まで刺激を加えてマッサージピールでコラーゲン生成を促進する事で、新しい肌が出来上がり、だんだんとクレーターが押し上げられ、改善効果があります。施術回数は3~5回程度必要となるでしょう。
開いた毛穴の改善
毛穴が開いた状態の肌にダーマペンで真皮層に刺激を加えると共に、マッサージピールのトリクロロ酢酸によりコラーゲン生成が高まることで肌がふっくらと改善され、毛穴が目立たなくなる効果があります。
肌のハリとツヤ
ベルベットスキンは肌の再生力が上がるため、肌のハリ艶を実感される方が多くいます。
ヴェルベットスキンのデメリット
出血・赤み・痛み
ヴぇルベットスキンは針で皮膚に穴を開ける施術です。お肌の真皮層が薄い方は出血が出る可能性があります。
また、針で穴を開けた皮膚にピーリング剤を塗布するため熱さのような痛みを感じ、お顔はほてったように赤くなる事もあります。
乾燥・皮向け
術後にお肌の乾燥を感じる方が多くいます。肌が刺激を受けて乾燥しやすくなっているため、保湿を心がけましょう。
ヴェルベットスキンのダウンタイム期間と経過
ヴェルベットスキンは術直後から出血、赤み、ほてり等のダウンタイムが発生します。実際の症例写真を見ながら経過を見ていきましょう。
ヴェルベットスキンのダウンタイム症例写真
ヴェルベットスキンの施術前から術直後・施術後4日目までのダウンタイムのお写真です。術後4日目にはお肌にツヤが生まれ肌色も美白効果が出ています。
ヴェルベットスキン施術~当日
施術直後は赤みが強く、ほてりを感じられる方もいらっしゃいます。この赤みを少しでも抑えるために術後には鎮静作用のある美容成分パックをお勧めします。
術後12時間は水を含め、洗顔が出来ません。お肌をなるべく清潔な状態に保って過ごしましょう。
ヴェルベットスキン1日目
当日よりも少し治まりますが、赤み・乾燥はまだ目立つ時期です。術後12時間以上経過して、洗顔を済ませたら、たっぷりの美容液やフェイスパックで保湿をしましょう。
化粧水はセラミドの保湿成分がたっぷり含まれたガウディスキンインナーモイストローションがオススメです。
また、お肌が不安定な状態なので日焼け対策もしっかりと行いましょう。
ヴェルベットスキン2~3日目
お肌の乾燥もだんだんと落ち着くと同時に薄い皮むけが起きます。皮を無理やり剥がすと肌の炎症を起こしてしまう可能性があるため、薄皮が気になる場合は軽く洗顔をして清潔に保ちましょう。洗顔後の保湿と日焼け対策も必須です。
ヴェルベットスキン4~6日目
お肌の状態が落ち着き肌にツヤが生まれ、美白や肌のふっくら感が増し、ヴェルベットスキンの効果実感を味わえるようになります。
ヴェルベットスキンがオススメな人
ヴェルベットスキンは肌の再生力を上げるため、色素沈着のニキビ跡に悩まれている方や肌のハリやツヤを高めたい方にとても効果があります。
美肌を目指す20代から30代前半の方にヴェルベットスキンはとても効果的です。
一方、30~50代の方にはヴェルベットスキンは刺激が強いため、刺激が弱くエイジング成分の多く含まれたPQAgeというピーリング剤を使用するリポシャインスキンがオススメです。
30~50代にオススメPQAgeのリポシャインスキンとは
リポシャインスキンはヴェルベットスキン同様にダーマペン4の施術を行った後にPQAgeというピーリング剤を塗布する施術です。
マッサージピールの場合はトリクロロ酢酸の刺激を強く感じる方が多くいますが、PQAgeはマッサージピールに比べ刺激が少ないモノクロロ酢酸を使用しており、ダウンタイムが穏やかで、エイジングケア成分も多く含んでいるため、肌のエイジングケアを考えている方にオススメです。
PQAgeと主成分・効果について
PQAgeの主成分はモノクロロ酢酸です。トリクロロ酢酸と同様の働きがありますが、肌への刺激が少ないのが特長です。マッサージピール同様に、コウジ酸も含まれていますが、他にも、成長因子EGF/IGF・マンデル酸・コエンザイムQ10等を含みます。
モノクロロ酢酸
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成を強く促す
成長因子(EGF)
細胞の再生を促し増殖させ、しわ改善リフトアップ効果
成長因子(IGF)
壊れた細胞の再生を促しEGFの働きを高める
コウジ酸
メラニンの生成を抑制
マンデル酸
抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ。
コエンザイムQ10
強力な抗酸化作用。しわや肌のキメを正常にする。
お肌の質や状態によって適切なピーリングは異なります。施術を受ける場合はいくつかの選択が出来るクリニックを選ぶ事も大切です。
まとめ
ヴェルベットスキンは1回の施術でも見た目を含めた効果実感の高い美容皮膚科治療です。しかし、個々の肌質や状態によりヴェルベットスキン以外のリポシャインスキンなどの施術が合っている場合もあります。
ピーリング剤が何種類か用意されており、個々の肌質によって施術を選べるクリニックで治療できるとよいでしょう。
また、ヴェルベットスキンのデメリットは、術後の保湿やクールダウンで最小限に留める事が可能です。しっかりと施術内容を理解して、術後のアフターケアもしてくれるクリニックで施術を受けましょう。
ヴェルベットスキンの症例写真
施術費用 ¥36,100(税込)(※5回セット購入の場合¥28,800/1回)
リスク・副作用:色素沈着・赤みや腫れほてり・点状出血
施術費用 ¥36,100(税込)(※5回セット購入の場合¥28,800/1回)
リスク・副作用:色素沈着・赤みや腫れほてり・点状出血
ヴェルベットスキンについてよくある質問
Q. 効果はどの位で感じられますか?
A. 肌質にもよりますが、ダウンタイムを終えた直後(1週間前後)から肌のツヤやハリの効果を感じて頂けます。一定の期間を空けて定期的に受けていただくとより効果的です。
Q. 施術で痛みはありますか?
A. お肌に微細な穴を無数に開ける施術ですが、術前に麻酔クリームを塗るためダーマペンの施術中に痛みを感じることはほぼございません。ただ、ダーマペン後のヒーリング材を塗布する際にほてりを感じられる方はいらっしゃいます。
Q. 施術頻度はどのくらいがよいですか?
A. 1ヶ月半から2ヶ月に一度の施術を継続する事で肌質が改善していきます。
Q. 術後の赤みはどれくらいでひきますか?
A. 個人差がございますが、早い方は3日で長くかかる方でも6日で落ち着きます。
2023.07.21
2024.11.22
美容皮膚科
監修医情報
医師
水の森美容クリニック 総院長 竹江 渉
経歴
平成10年 東京医科大学医学部卒業
平成18年2月 水の森美容クリニック開院
所属学会
麻酔科標榜医
BOTOX VISTA®認定医
ジュビダームビスタ®認定医
医師
水の森美容クリニック 美容皮膚科専門医師
金子 繭子
経歴
平成20年 昭和大学医学部 卒業
平成20年 昭和大学横浜市北部病院
平成22年 日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科
平成24年 日本医科大学付属病院 形成外科
平成24年 筑西市民病院 形成外科・皮膚科
平成25年 日本医科大学付属病院 形成外科
平成27年 日本医科大学武蔵小杉病院 形成外科
令和5年 水の森美容クリニック 美容皮膚科
所属学会
日本形成外科学会専門医
乳房再建エキスパンダーインプラント責任医師
日本形成外科学会 会員
日本美容外科学会(JSAPS)会員
日本創傷外科学会 会員
日本乳房オンコプラスティック サージャリー学会 会員