脂肪注入について
加齢とともに顔が痩せてこけてくることで老けて見えるものです。
脂肪注入による若返りはご自身のお腹や太ももの脂肪を一部吸引し、その脂肪を顔のこけた部分に注入することでふっくらハリのある皮膚に若返えらせるという手術です。
若返りには興味はあるけど切りたくないという方にお勧めです。
又、ヒアルロン酸と違い、生着した脂肪は吸収されることなく永続的なのも魅力的と言えます。
それぞれの部位に対して、ヒアルロン酸の方が良い部分もあれば脂肪注入の方が良い場合もありますので、担当医と良くご相談されて下さい。
適応部位
●痩せたコメカミ
年齢と共にコメカミ部分は痩せて凹んできます。コメカミ部分に脂肪を注入する事で、コメカミ部分を膨らます事が出来ます。
●目の上の凹み
年齢と共に凹んできた目の上の窪みにも脂肪を注入する事が出来ます。
ただし、目の上は微妙な量を調整出来る方が好ましいといえます。
脂肪注入はそのような微調整には向きませんので、ヒアルロン酸の方がリーズナブルかつ効果的と言えます。当院では目の上の凹みはヒアルロン酸注入で対応しております。
●目の下の凹み
目の下の窪みにも脂肪を注入する事が可能です。
こちらの部分に対しても、微調整がし難い脂肪注入は不向きで、ヒアルロン酸注入の方がリーズナブルかつ効果的と言えます。
●中顔面のタルミ
中顔面のタルミに脂肪を注入する事で、中顔面に張りを持たせてタルミを解消する事が出来ます。
●痩せた頬
頬のやつれた部分に脂肪を注入する事で、頬をふっくらさせる事が出来ます。
●ほうれい線
ほうれい線にも脂肪を注入する事は出来ますが、動かす部分であるためか、あまり脂肪の生着が良い部分ではありません。
ほうれい線に関してはヒアルロン酸注入の方が、効果的かつリーズナブルに済むかとは思われます。
当院のヒアルロン酸注入は十分長持ちするように製剤や注入方法を工夫しておりますのでご安心下さいませ。
●唇を厚くする
上下の唇に脂肪を注入することにより、唇を厚くすることも出来ます。
当院では、上記の痩せたコメカミ、中顔面のタルミ、痩けた頬に脂肪を注入する事が多くなっております。
それぞれの部位に対して、脂肪注入を選択するかヒアルロン酸注入を選択するかは、担当医と良くご相談して決められると良いでしょう。
手術方法
お腹や太ももの脂肪採取部位に2ミリ程の切開を加えて、脂肪を吸引します。採取した脂肪を注射器につめ、気になる部位に注入していきます。
脂肪注入の特徴
コラーゲンやヒアルロン酸と違いご自分の脂肪なので生着した脂肪は吸収されることはないので永久的です。
ご注意いただきたいこと
注入部位によって生着率には差がありますので、カウンセリングの際によく説明を受けられてください。
手術時間
20分
処置期間・アフターケア
手術当日
【ご来院】
- 患部の状態
- 注入箇所・・・注入した箇所にテープがつきます。
吸引箇所・・・包帯がつきます。
吸引箇所の傷口・・・テープがつきます。 - アフターケア
- 痛みに対しては痛み止めでコントロールして頂ける程度です。
- 処方箋
- ・抗生剤 ・痛みどめ
- 日常生活
- 入眠時は頭を高くして寝て頂く方が腫れの軽減になります。
- 注意点
- 痛みや熱感が強い場合には、アイスノンで冷やしてください。
ただし、冷やしすぎは脂肪の生着を下げる可能性があるので気を付けてください。
飲酒は1週間は控えめにしましょう
1日目
(手術翌日)
- 患部の状態
- 術後24時間経過したら圧迫用の包帯を外し、ガードルまたはニッパーを着用してください。
吸引箇所のテープを外してください。
傷口についたテープは1週間外さないようにしてください。
(外れてしまった場合は絆創膏をお使いください) - 清 潔
- 洗顔・メイクが可能となります。
シャワー浴が可能となりますが、傷口の周辺に石鹸がつかないように気を付けてください。
7日目
- 清 潔
- 入浴が可能となります。
石鹸を使用して頂けます。
ご来院は不要ですが、ご心配であれば検診にお越しいただくことも可能です。
BEFORE
AFTER 【術後1ヶ月目】
BEFORE
AFTER 【術後1ヶ月目】
脂肪注入について
脂肪注入はお腹や太ももから脂肪を採取して、採取した脂肪をお顔に注入していきます。
注入した脂肪は全て生着するわけではなく、注入した脂肪7割は吸収されてしまい、3割程度の脂肪が生着すると言われております。そのため、ちょうど良い量を注入すれば吸収が終わった際には、あまり変化がないことになります。そのため、150%程度の量を注入しておかなければ、吸収が終わった際にはあまり変化が出てくれません。
この多く注入した分だけ腫れとなります。
吸収は初めの1ヶ月位でほぼ終わり、そこから2ヶ月程度で少し吸収されます。
3ヶ月以降は吸収されることはなく、御自身のものとして残ります。
一般的に1週間から10日間程度、腫れが気になるかと思われます。
部位によっても生着具合は異なりますが、見ていると頬は2回程度、中顔面は1~2回程度、コメカミは1~2回程度の注入でご満足されるケースが多いと言えます。
このように、ある程度の腫れが伴う為、腫れの出にくいヒアルロン酸と比較してどちらを選択するかと言うことになります。
ある程度、お休みが取れて腫れも大丈夫という方で,永続的なものを希望される方は脂肪注入を選択されます。手軽さを求める方はヒアルロン酸を選択されます。