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下顎枝矢状分割術(SSRO)

2024.4.14

本日は、前回のコラムで御報告させていただきました、

当院に於ける第一回目の骨切り手術(2024年4月7日施行)について

レントゲン写真を通してお話させていただきます。

患者様は28才 男性の方で、「下顎(特に左側)が前に出ていて左右の形も非対称である。また、咬み合わせも悪い。」

を主訴としてご相談に来られた患者様です。

一見すると、まずは歯並びの悪さに目がいくかと思われます。

それは間違いではありませんが、こちらの患者様には "下顎のズレ"というものがベースに存在します。

ズレの方向としましては左前方へのものが認められます。

正中にラインを印記(図中の赤線部)しますと、左側へのズレがさらにわかりやすくなります。

また、そのズレは顎先の形態にまで影響を及ぼします。

そのため過去にオトガイ正中部~左側方向にかけての切除が施されております。

(レントゲン写真内の白矢印部を他院にて)

他の各方向から見ても下顎のベースに左前方へのズレが認められます。

術前

術前

以上を分析し骨体性下顎前突症(左側偏位)診断のもと、治療法として外科的矯正手術である下顎枝矢状分割術(SSRO)を選択しました。

※矢状分割術の手術に関しての詳細は当院ホームページをご覧下さい ▼詳しくはこちら▼

ここからは術前・術後の比較を行っていきます。

それぞれの方向から見ても骨格の位置関係の改善が認められるかと思います。

術前

術後

中でも下顎の左前方へのズレが改善されているのがわかりやすいかと思われます。

術前

術後

なお、今回の手術は....

・咬み合わせの向上を目的として左上へ「後方歯槽骨切り術」

・非対称部の改善を目的として顎先へ「オトガイ形成術」(修正手術)

以上の2つの手術も複合併用して行っております。

また、サージェリーファーストで行っておりますため歯並びや最終的な咬み合わせに関しましては術後に矯正歯科治療を予定しております。

なお、術前・術後の顔貌の変化につきましてはお顔の腫れがひきました際に、またあらためて御報告させていただきます。

以上、今回は当院第一回目の骨切り手術(下顎枝矢状分割術)の術前・術後をレントゲン写真にて御説明させていただきました。