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「糸リフト」について患者様に知っていただきたいこと ~最新の論文から効果的なたるみ治療を見極める~
銀座院院長 竹村 和紀 インタビュー Vol.3
「糸リフト」について患者様に知っていただきたいこと ~最新の論文から効果的なたるみ治療を見極める~
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最新の糸リフトの関する3つの論文
今回、ご紹介させていただく糸リフトに関連した3つの論文です。
① 内容:糸リフトの効果と安全性に関するメタ分析
Thread-Lift Sutures: Still in the Lift? A Systematic Review of the Literature(Plast Reconstr Surg. 2018 Mar;141(3):341e-347e.)
② 内容:糸リフトの合併症と6ヶ月後の満足度に関してのメタ分析
A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting.
(Aesthetic Plast Surg. 2021 Oct;45(5):2148-2158. )
③ 内容:長期成績と患者満足度に関して全192個の論文中、22個の研究論文に関するメタ分析
A Meta-Analysis and Systematic Review of the Incidences of Complications Following Facial Thread-Lifting.(Aesthetic Plast Surg. 2021 Oct;45(5):2148-2158. )
Percutaneous Thread Lift Facial Rejuvenation: Literature Review and Evidence-Based Analysis.(Aesthetic Plast Surg.2021 Aug;45(4):1540-1550.)
前提として、論文を読む際に非常に重要なのが、書かれている論文、および掲載されている学術雑誌のエビデンスレベル(信頼性)です。
科学論文の雑誌には、「impact factor」という、その雑誌の影響度を示す数値があります。Impact factorは、その雑誌に掲載された論文が他の論文にどれだけ引用されたか(参考にされているか)を示しているもので、一般にimpact factorが高い雑誌ほど信頼性が高いといわれています。
また、論文のエビデンスレベルにも程度の差があり、一般に最もエビデンスレベルが低いのがケースレポートという症例報告です。反対に最もエビデンスレベルが高いのがメタ解析やシステマティックレビューといった、複数の論文の結果を統合して分析をした論文となります。
今回、参考にさせていただいたのは美容外科・形成外科分野の中でもimpact factorの高い代表的な医学雑誌に掲載された、システマティックレビュー、及びメタ解析の論文となり、現時点では最も信頼性の高い内容となっております。