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より安全に、失敗や後悔せずに脂肪吸引を行なうために
銀座院院長 竹村 和紀 インタビュー
より安全に、失敗や後悔せずに脂肪吸引を行なうために
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水の森美容クリニック 銀座院院長 竹村 和紀
昨今、年間を通じて需要の高まりやニーズの多様化を見せる脂肪吸引について、ご自身の知見や科学的根拠、そして水の森美容クリニックの手術方法を踏まえ、安全・安心に効果的な脂肪吸引を行なうために大切なことを銀座院 竹村院長にお聞きしました。
今では脂肪吸引は身近な手術に。しかし、リスクも同時に高まっている。
今回は、竹村院長に脂肪吸引についてお伺いしたいと思います!よろしくお願いいたします。
竹村よろしくお願いします。
最近では脂肪吸引が手軽に受けられる手術になってきていますよね。
竹村そうですね。まさに、脂肪吸引は日本でも非常にメジャーな手術になっています。
日本美容外科学会(JSAPS)の統計では、主な美容外科施術の中で施術件数が第7位に脂肪吸引がランクインしています(図1)。
図1
目元や鼻の整形などと肩を並べるまでに増えていますね。
竹村ただ、施術件数が増える一方で脂肪吸引はもちろん、その他の施術に関してリスクも高まっているということも事実です。と言いますのも、日本の美容医療は自由診療ですよね。
アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)のようなに規制が無いため、海外では未承認の機器が簡単に導入されたり、ヒアルロン酸豊胸のように危険性の高さから海外では禁止されているような治療法1)が国内で蔓延しています。
明確な規制が無いと担当する医師やクリニックで施術方法も変わってきてしまうことで危険性が高まりますね。
竹村美容外科医になる以前に、私が所属していた循環器科は医学の各診療科の中でもEBM(Evidence Based Medicine; 科学的根拠に基づいた医療)という考え方が深く浸透していました。
1つの薬を処方する際に、数多くの臨床研究や論文を参考に処方をするのが基本でした。そのような経験を踏まえると、現在の美容医療業界の兆候には違和感を覚えます。